海の見える理髪店を読んで

今年直木賞を受賞したという事と理髪店の小説という理由から興味を持って読んでみました。短編小説集なので表題作も短くてすぐ読めてしまった。僕は2代目だけど登場人物の理容師は3代目。しかもその当時の人の修行というのは「見て覚えろ」なので期間も長く厳しかったようだ。仕事が凄く丁寧なのが、文中から読み取れる。自分で言うのもなんですが、シャイで人見知りなので、修行中は先生(親方)から話す事がなくても、暑い寒いの話でもいいからお客様と話せとよく言われました。文中、「話術も腕のひとつ」とあり思い出しました。この小説、理容師のリズミカルな仕事の流れに物語の進み具合が同期するように自然と読み終えてしまった。いい作品だと思う。

ヘアーサロン池谷

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